実務編

★実務編

★まずはお店探しです。
条件としては、まず何より安い処です。何しろ主婦の力だけで経営していかなければならないのですから、家賃が高くて払えなくなればそこでアウトです。
幹線道路沿いのお店なんて夢のまた夢。坪単価1万以上ですものね。
それに店舗用の物件は中がガランドウで、そこにトイレや水周り、内装をしなければなりません。
自分の一番必要としているのは何かを考えました。販売目的か?教室用スペースか?
販売目的なら狭くても幹線道路沿いを選ぶでしょう。でも教室目的なら少し奥まった所でもOKです。
私達の一番の目的は教室経営です。それに伴っての材料や商品の販売になるのですから。
で、選んだ所は住宅街の総合病院の裏口にあるログハウスでした。10坪に屋根裏が付いています。
1階部分には流しとトイレがありました。でも2階への階段は、はしご段です。
でも外観が可愛いのと、裏に駐車スペースがあり、ショップ部分と教室部分が取れて10坪でも倍の利用価値があるので、そこに決めました。

★元金をいくらずつ出せるか?で設備も違ってきます。
まず、階段を作り変えなければなりません。それに照明、コンセント、の位置決め、ショップ部分の棚やショーケース、コピー機、レジ、机、テーブル、イス、エアコン、包装紙、事務用品、トイレのペーパーから洗剤に 至るまで必要な物は書き出し、見積もりを取ります。勿論不動産の敷金、権利金、電話等のお金も含めてです。
このお金は借り入れる事にしました。

★市役所で保証協会があることを教えてもらいました。
市役所に行き、保証協会の申し込み用紙をもらいました。ここからは記憶がさだかでは無いのですが、事業の計画書だったか?収支決算書だったかは忘れましたが、今までの決算報告的なものを半年分ほど集計して提出し借り入れが出来るか審査されました。
それから銀行へ行き、私の収入が少なく納税証明書も無かったので、保証人が必要だとの事で主人にも印を押してもらいました。
借り入れの支払い利息がすごく安いです。お金を借りるなら是非市役所又は商工会へ!

★自分達で出来るものは手作りで
引き出しは自分達で作る事に決めました。
柱から柱までの寸法を測り、ベニヤ板90cmの幅でガラス棚が何個、引き出しは容器が何個入ると何センチと細かく計算し、角には5角形の飾り棚、窓の高さ丁度になるように引き出しとガラス棚をを組み合わせる。
ホームセンターでベニヤ板を寸法に切ってもらい、組み立てます。
クギは少しお洒落な感じになるように真鍮クギを使い、取っ手は金メッキしてもらいました。
棚にはガラスや材料が入り、お店らしくなりました。

★宣伝の為にも御披露目パーティーです。
新聞社の方にも来ていただき、取引関係、生徒さん達にも出席していただいて、オープニングパーティーを開きました。御食事は中華の何を何皿分と注文、他にサラダ、デザート、サンドイッチは生徒さん達が作ってくださいました。と 、こんな具合に安く上げました。
お蔭様で新聞にも取り上げていただき、順調な滑り出しとなりました。
でも隠れ家の様な場所でしたので広告費にはお金を掛けました。生徒募集もバッチリです。

★スタッフ募集と事務の仕事
スタッフは知り合いの人で何とかなりました。タイムカードは無いので、レジをガチャンと押して出てきた時間を貼る事にしました。後は現金出納帳、日報、在庫帳、月謝 、入金票、出席簿、在庫帳、連絡帳等は毎日記入してもらいます。
在庫帳や出席簿等は、どの様な書き方にしたら振り替え等がスムーズに記入出来るか考え所です。

★開店したらすぐに税務署に届出をしましょう。
8月末の開店から慌しく月日は流れ、申告の季節がやって来ました。
何も知らなかった私たち、この頃(1月)にやっと税務署を訪れお店を開いたことを告げたのです。
届出を出した時点からしか青色申告に出来ないそうで、(3ヶ月以内なら良いそうです)前年の赤字分は繰越出来ないことになってしまいました。設備費など原価償却出来る物は次年度でも償却出来るので良いのですけど。
なにしろ主婦が経営する微小商店。せこい様ですけど前年の赤字(机やイス、棚や引き出し等の雑多な購入品)が繰り越せれば、次の年度収入が大幅にアップしても赤字分をマイナスで 、まだ扶養家族のままで居れるかもしれないのです。
と、心配したのですがそんな心配はしなくても大丈夫でした。
それより倒産の危機です。
2人で経営していたお店を一人で経営していかなければならなくなったのです。
当然昨年度の繰越財産分は半分返金、そして、維持費、スタッフ給料を私一人で背負わなければならなくなったのです。
微細商店と言っても家賃や他経費を含めると1ヶ月35万は必要でした。それに仕入れ、工房スタッフの給料、借入金の返済分を含めると最低100万は売り上げなければいけません。御月謝がいくらで、何人生徒さんが いれば達成出来る収入?
無理無理無理!時はバブルがはじけ不景気風が吹き荒れていた頃、主人には赤字になっているならやめろと言われるし、ハー!でも頑張りました。

★必要経費は最低限におさえる。
家賃、光熱費、返済金額、通信費、他、おさえれない費用はあります。でもスタッフ給料は、その分自分がお店番をすれば払わなくて済みます。開店時間と終了時間も少し削りました。ショップのスタッフにも少なくなった時間分工房でキットを作ってもらうことにして、キットを大々的に売り出しました。大当たり!あの頃は私も若かった!
スタッフ皆との勢いで乗り切ったのです。

★常勤スタッフを雇う
月日は経って常勤スタッフを雇うようになりました。週20時間以上勤務する人は雇用保険に入らなくてはならないのですね。その手続きが分からないので、社会保険労務士の事務所に頼んでしてもらっていたのですが、経費節約!ハローワークの中に保険事務所もある事が分かり今年から雇用保険と労災の手続きは自分で行うことにしました。事務所の方達がとても親切に教えてくださるので簡単ですよ。
とまあこんな具合に過ごしてきました。参考になりましたら嬉しいです。